おつかれさまです。
ここ最近キャブレター燃調セッティングの迷路に迷い込んでいました。
あまり誰も言いませんが左右のセッティングが合わないのですよ!
オーバーホール前も調子良くは走っていましたが左右のキャブを
同じセッティングにすると、どちらかがカブリ気味になります。
妥協して乗っていましたが、今回は徹底的に改善しました。
と、いうより考え直しました。

今から60年近く前のキャブレターです。
使用もしていますし摩耗もしています。
内部の部品をいくら新品にしても中々セッティングが合いません。
新品の様にはいきません!
例としまして走行中に急にアクセルグリップの開閉が引っ掛かった
ようになり調べると正常だったキャブが急にキャブ内部ののピストンが
上下するのに抵抗が出来て引っ掛かる等、サンドペーパーで
(ホーニング)修正するとか現行品では考えられません。

今回も何回も何日も脱着やらジェット類の交換等を繰り返しましたが
だめでした。左右同じ番数のジェット類を使用して左右のプラグの焼けが違う
私の場合右プラグが真っ黒になり走行するとミスファイヤーを起こす。
中速75キロくらいまでは正常でそれ以降は失速やらアフターファイヤー!

後の作業は右側のフロートレベル高さを上げ薄めのセッティングにして走行
すると今度は90キロあたりでガス欠になったように失速してエンスト
しかし、皮肉なもんでプラグは奇麗に焼けています。

もうダメだなアカン! と思いましたが再度左右のフロートレベルを同じにしまして
ガソリンの量を見ますと左右とも30ccです。

私はキャブレターの燃調にはキースターの燃調キットを使用しています。
数種類のメインジェット、パイロットジェット、ジェットニードルが付属してあります
最近の物はニードルジェットも付属してあるみたいですが、当時のキットには付属
されていませんでしたので
十数年前に大阪の山之内キャブレターでニードルジェット2個を特注しました。

と、いうことで考え方を軟弱にしました。
左側は燃調(空燃比)が合っているなら右を単独で燃調する。
2気筒ですので左右単独で燃調する。方式に変更しました。

マニュアルには数値が書いてありますがフロート一つでも昔の物とは
重量が違って私の場合は樹脂製フロートです。マニュアル通りの数値では
当然にレベルが違ってきます。

最終的に左ジェットニードルはSTDでメインジェット142番パイロット47番
フロート燃料30cc
右はジェットニードルSTD,メイン126番パイロット47番でバッチリ合いました。

あまりきっちり合わすと季節ごとのセッティングになりますので面倒です。

要は燃調(空燃比)が合えば良いので左右別々のセッティングにしました。
いろんな考えがあるととは思いますが私も何日もかけて作業、走行を繰り返しました
が、結果たどり着いたのがこの方法です。これしか無いです!

高速テストはエンジンを組んでマナシですの余りやりたくは無かったのですが
プラトーホーニングを信じまして110キロまで行いましたがスムーズです。
また、タペットカバーのブッシュ入りの効果は絶大で痺れ振動が大幅に削減されました。

         DSCF8130
          このチャンパー脱着作業はエンジンが冷えているときにしか
          できません。暑くて手を突っ込めません。
          


         DSCF8133
       何回もテストしましたが私のキャブの場合は左右30ccがベストです。



      
       DSCF8138
     ピンボケですが 
     8番のプラグですが7番でもOKかとまだ少し濃いようにも
     思いますが秋口にはベストな状態になると思います。
     もっとキッチリ合わすには1番単位のメインジェットが
     必要になります。
     私の場合はこのあたりが落としどころかなと思っています。
     下から上まで回りますし、左右ほぼ同じ焼け方です。
     時速110キロ走行時にクラッチを切り同時にエンジンを切って
     プラグの焼け方をみます。
     また50~60キロ走行時にも同じようにプラグの焼け方を見ましたが
     左右のプラグの焼けはほぼ同じと見ています。
     用は燃調が合えばソレでよいと言うことです。
     左右別のセッティングでも問題ないと私は考えます。
     ジェットニードルまで変更すると迷路に・・・・?
     しかし、キースターの燃調キットには脱帽です。

 
              そうそう、何度かコメント頂きました とおるsan のCLの燃調
    が気になります。話をお聞きしていると私の場合と同じような
    その後どうなったのでしょうか?
    
                 キースターのホームページ 
 
                 https://keyster.jp/?mode=f4